ありふれたデンドロに品種でも・・・・
 ペレポスト栽培で・・・ここまで育て咲かせる愛好、楽しみ方もある。
 こういう愛好の仕方が・・・健全ではないか?

 他人が山から掘ってきた株を・・・手に入れるのも掘り出し物探しも楽しいかも
 しれないが・・・・。
 ランは生き物。
 骨董品の掘り出し物とは異なる。
 ランの場合は・・・栽培技術・・・が必要である。
 更に原種では・・・ラン菌が必要である。
 ペレポストが必要である。
 
 そういう段取りをしないで、珍品ハンターでは、枯らすだけである。
 
日本の伝統の追い込み漁で捕獲したイルカを水族館で購入し、
イルカショウを行うことができなくなった。

つまり水族館の見世物興行であるイルカショウが将来的には出来なくなるという。
この追い込み漁から購入している日本の水族館は30あるという。
この見世物ショウで、これまで多くの入場者を集めてきたが、
このニュースが流れると・・・これから水族館、動物園の興行のあり方が微妙に変化するかも。
つまり・・・水族館、動物園の根幹に「ハンター」「狩猟」が宿る。
この行為が称賛された時代もあったが・・・21世紀に入って・・・見方、価値観が大変わりしている。
そして今回のハンター捕獲のイルカの飼育、ショウは出来ない、しない・・・時代になった。
水族館で生まれたイルカは・・・よい。
これを蘭展に当てはめると、山堀株の出品展示は・・・イケナイ。
種子から育てた原種は・・・よい。
つまりランではプラントハンターという言葉は死語。
シードハンター・・・つまり・・・種子採集して・・・播種して・・・育て上げた原種株である。
ナドソンの無菌播種法の発明も。メリクロンの発明も・・・
この技術は・・・最終的には山から株を掘る行為を無くすことに用いてこそ意義がある。
こういう技術が普及している21世紀の現代において・・・
いまなお・・・プラントハンターという業態が生き残っている所に蘭界の特異性がある。
それにカネを出す愛好が現在も続いていることは・・・他の園芸では見られない。
例えば・・・バラ展では・・・原種の栽培を競うことはない。
原種は参考品である。

興行は・・・見世物。
動物園も、水族館も、植物園も・・・見世物で苦労する。
人間は好奇心旺盛だから・・・珍しいものに熱狂する。
始めてみるものに感動する。
需要のあるところに商売が生まれる。
栽培するより狩猟の方が手っ取り早い。
ランでは播種して大株になるのに数年を要する。
それより・・・狩り・・・の方が・・・。
ハンターというと「プラントハンター」「オーキッドハンター」も同じことがいえる。
蘭展という興行では・・・珍しい原種を展示して・・・客を呼ぶ。
秋祭りの見世物小屋興行と同じ手法である。
更にさかのぼれば・・・ローマ時代の・・・野獣と人間の戦い。

この講座では…21世紀の蘭界、蘭展における「プラントハンター」「原種展示」に疑問を投げてきた。
ラン界の原種珍品愛好が・・・時代と乖離したものではないかと危惧してきた。
ラン展における珍しい原種の展示には、必ず陰に「プラントハンター」の存在があるが、
今回のハンターが捕獲したイルカでのショウが世界的に問題しされると、
世界の蘭界の蘭展への対応も変化するかもしれない。
観客の反応にも変化が出るかもしれない。
珍品の原種を展示している人は・・・空気が読めない人、業界と揶揄されるかもしれない。
世界の蘭界をリードするAOSが・・・。

ランの愛好者からみれば・・・主要なラン属は大量生産大量消費の蘭になっており、
勢い趣味の対象は・・より珍しいランにならざるを得ない状況。
シンビも、デンドロのノビルも、カトレアも、胡蝶蘭も・・・ランではない!
そういう時代になってきた。
ホームセンターで売っている草花である!
ありふれた花では・・・満足感も達成感もわかない。
プライドを顕示することもできない
そういうことで珍品の原種愛好になるのであるが・・・・
密やかに愛好するのと・・・堂々と蘭展に出品するのとでは・・・時代、世間の評価が異なるかもしれない。
多くの人が・・・日本の山から・・・めぼしい植物が姿を消していることを知っている。
極端にいう人は・・・
春、秋の山野草展が・・・日本の山から貴重な植物を亡くした元凶だという。
一面をついていることも事実である。
啓蒙活動が逆に・・・植物を絶滅に追い込んでしまう。
人間中心の愛好。
それが・・・業界を衰退に追い込む。
良い例が・・・日本のエビネ業界であろう。
再ブレイクできるか?
ペレポストなら出来るかも。
エビネ業界では・・・ペレポストの素晴らしさを理解できない人、愛好会がある。
遅れに遅れた栽培法を現在でも後生大事と保守している。
しかし・・・ヨーク考えて見れば・・・・
その用土が・・・それほどエビネにてきているものであれば・・・ここまで枯れたり、病気になったりしないはずである。
どこかに致命的な欠陥があるから・・・ここまで衰退したのである。
その欠陥とは何か。
説明は簡単である。
ラン菌の生息しない用土で植えるからである!

21世紀の蘭界の浮沈はペレポストが支配する。

































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イルカは原種・・・イルカショーの水族館は対応に苦慮。
       

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